兄弟ができたら上の子に読む絵本!上の子が変わる!出産祝いにも
お姉ちゃんお兄ちゃんになりたい!という子は多いですが、いざ赤ちゃんが生まれると、
生まれてきた赤ちゃんを嫌がったり、怒りっぽくなったり、情緒が不安定になることが多いですよね。
赤ちゃんのお世話に睡眠不足で大変なのに、上の子まで大変になって、日々の生活が辛い!という方も多いのではないでしょうか?
そこで、年の離れた三姉妹を育て、10年以上図書館の絵本コーナーに通いつめた筆者が、実際二人目を出産して上の子に読み聞かせ、効果を実感した絵本をご紹介します。
毎日5分でも読むと、パパママの気持ちが変わったり、上の子の情緒が安定してきて、子どもと過ごす生活を楽しめるようになります。
出産祝いにもおすすめですね。
子供にイライラした時におすすめ「ちょっとだけ」
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〇瀧村 有子 さく
〇鈴木 永子 え
〇福音館書店
赤ちゃんのお世話で大変なママを助けるために、牛乳をつぐ、ボタンをかけるなど、自分で頑張る女の子のお話です。
主人公のなっちゃんが、牛乳をこぼしながら入れる、ボタンを掛け違うなどを、「ちょっとだけ」できたと表現しています。
自分の子が牛乳をこぼしていたら、ついつい失敗の方に目がいってしまって、「何やっているの!」とか「ママの仕事増やさないで!」などと言ってしまっていましたが、
上の子はママを助けたいという気持ちで、今まで後ろで見守ってくれて、できなかったら助けてくれる、できたら笑顔で褒めてくれるママが見ていないという孤独と戦いながら頑張って、ちょっとだけでも成功したという実感を持っているなんて考えていませんでした。
この本を読んだときは、自分はなんてひどいことしたんだろうと本屋さんで号泣しました。←はじめは軽い気持ちでページをペラペラとめくっていました。(汗)
この本を読むと、上の子に対する気持ちや、かける言葉が変わってきます。
そうすると、上の子の情緒も安定してきたりと、子どもの方にも変化があります!
上の子が自分を好きになる!自己肯定感が上がる「どこどこかわいい」
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〇たなか しん さく/え
〇角川書店
下の子が生まれると、上の子と赤ちゃんと比べてしまうせいか、大きく見えてしまいませんか?
親は、睡眠不足と疲れと戦い、今日を無事終えるのが精一杯で上の子に目をかけているつもりでも、つい怒ったり厳しくあたってしまうことがありますよね。
上の子には、ママとパパは赤ちゃんには笑顔を向けるのに、自分には怒ってばっかりと感じることも。
「自分はだめなんだ。赤ちゃんの方が大事なんだ。」と上の子が自分を責めたり、自分を嫌になったり、子供の自己肯定感が低くなってしまうことは避けたいですね。
「どこどこかわいい」はいろんな動物が登場します。
そしてそれぞれの可愛いところを言っていきます。
可愛いところはどの動物にもあるけれど、それぞれ違います。
赤ちゃんには赤ちゃんの可愛さがあるけれど、あなたにもあなたの可愛さがあるよと伝えてあげてください!!
ポイントは最後に、上の子のかわいいところを言ってあげることです。
自分が可愛がられてると実感していたら、自然と下の子を可愛がってくれるようになります。
言葉に出して言ってあげることで、親も、上の子の愛おしさを再確認できます。
上の子が、体感ができる「だいすきぎゅっぎゅっ」
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〇フィリス・ゲイシャトー/ミム・グリーン ぶん
〇デイヴィッド・ウォーカー え
〇福本友美子 やく
〇岩崎書店
うさぎの坊やが朝起きてから,朝ごはんのあと、おさんぽのあとなど、一日に何度もママが「だいすきぎゅっぎゅっ」としてくれる絵本です。
ポイントは、読みながら、ママやパパが上の子をギューッと抱きしめてあげると、この本が大好きになって、本の時間を楽しみにしてくれます。
絵本を読んでもらう喜びと、ぎゅーをしてもらう喜びを同時に体感できて、特別な時間になりますね。
5歳以上のもう大きく見える子も、実はぎゅーっとされるのが大好きなんだと、この本を読むと改めて気づかされます。
恥ずかしがってなかなか自分から甘えられないお兄ちゃんお姉ちゃんにもお勧めです。
「今は赤ちゃんのお世話してるけど、赤ちゃんが寝たら、『だいすきぎゅっぎゅ』読もうね。」と、上の子が待てるように楽しみをつくるようにすると、
ママを独り占めできる時間があると思い、赤ちゃんのお世話を手伝ったり、ママの用事が早く終わるように協力してくれたりと、いつもより前向きな行動をしてくれます。
兄弟の話ではない絵本ですが、ママやパパは、赤ちゃんが生まれても、変わらず自分が大好きなんだと上の子が理解できて、安心できる本です。
上の子が共感する「あさえと小さい妹」
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〇筒井 頼子 さく
〇林 明子 え
〇福音館書店
あさえがお母さんにお留守番を頼まれて、昼寝から起きてしまった妹のあやちゃんの為に、
夢中で道に線路を描いていると、いつのまにかあやちゃんがいなくなってしまっていました。
妹を探すあやちゃんのドキドキがリアルに描かれていて、読んでいる方もハラハラドキドキします。
上の子に読み聞かせると、当時3歳の娘は、小さいながらに「妹がいなくなったらどうしよう」と考えるようで、
ハラハラしながら聞いていました。
二人の姉妹が実際にいそうな生き生きとしたリアルな描写で、読み手を惹きつけます。
いつの間にか、上の子はあさえと同じ気持ちになり、ページをめくるごとに、自分の中にあったお姉ちゃんお兄ちゃんの自覚が芽生えていくような本です。
おわりに
毎日育児に頑張るパパママ、お疲れ様です。
私は、二人目が生まれたとき、あまりの忙しさに、「絵本読んで」と言われると「あとで」と威張って言っていましたが、
子どもが大きくなって、もう「絵本読んで」と言われなくなってしまうと、読んであげてる時間は、子どもから幸せや癒しをもらっている時間でもあったんだなと気づかされました。
あの絵本を持ってワクワクしている可愛い笑顔は、成長した今は見れないんだなと寂しい気持ちになることがあります。
子どもが小さい今だけの絵本の時間、日々の読み聞かせで、上の子の情緒が安定して、大変な中でも楽しい育児になるといいなと思って、ご紹介しました。
参考になったら嬉しいです。