実体験!食道アカラシアの外科手術とその後の経過は?
私の食道アカラシアの症状
私の食道アカラシアの症状は、
・食べ物や飲み物が、食道で止まっている感じ。
・しばらく入っていかないと逆流してきて口から吐いてしまう。
・パンや小麦粉系お菓子、入りにくい。
・肉も入りにくい。
・朝起きてすぐは特に詰まった感じがある。
・胸が焼けるように痛くなる。
・胸が痛くなってしばらくすると胃液が出てくる。
↑この様に一般的な食道アカラシアの症状が出ていて、
食道がひょうたんの様な形になっていました。
食べ物が長く食道にあるため、食道に苔やカビが生えていました。
食道アカラシアの症状や逆流性食道炎との違いはこちらにまとめいています。↓↓
外科手術を選択した理由
結論から言いますと、外科手術をしてから、食べ物が詰まることはなくなりました!
外科手術をして本当に良かったと思っています。
一般的に食道アカラシアの治療は、
1.薬物療法
2.バルーン拡張術
3.POEM(経口内視鏡的筋層切開術)
4.外科手術
と言われていますが、1.の薬物療法は、対処療法にしか過ぎず、改善することはありません。
私が手術をしたのは2002年だったため、2008年に開発され2015年に保険認可がおりたPOEMの治療方法は選択にありませんでした。
バルーン拡張術か、外科手術のどちらかの選択でした。
外科手術は怖かったのでバルーン拡張術を勧めてくれた消化器科で施術をしようと思っていました。
ところが、もう一つのクリニックで聞いたところ、バルーン治療を何度も行った場合、外科手術が難しくなると言われました。
調べたところ、バルーン拡張術をすると食道の組織に傷跡ができることがあり、それが手術の難易度を上げる可能性があるようです。
何度も何度もバルーン拡張術をした後、手術をすることになるより、1回の手術で食べれるようになったほうが、体の負担も少ないと思い、外科手術をしました。
POEMは内視鏡の筋切開なので、外科手術より体の負担は少ないです。
どちらが良いかは、かかりつけの医師と納得が行くまで話し合ってください。
どの病院で手術した?
私は、大分大学医学部附属病院で手術をしました。
理由は、大分大学医学部附属病院が食道アカラシアの研究をしていて、当時新しい試みだった食道アカラシアの腹腔鏡手術ができる病院だったからです。
それでもまだ11例しか腹腔鏡での食道アカラシアの手術はしたことがないと先生が言っていたので、ちょっとドキドキしました。
全身麻酔で5箇所穴を開けての手術でした。
何の問題もなく9日で退院することができました。
大分大学医学部附属病院も、2010年からPOEMを導入しているようです。
https://www.med.oita-u.ac.jp/hospital/kenkyu-rinri/file/2194.pdf
↑大分大学医学部附属病院のホームページの情報です。
手術をしてからの食事の詰まりは?
手術してから胸痛はなくなった?
胸の痛みに関しては、有効な治療法が見つかっておらず、胃が荒れたとき、妊娠後期、食べすぎたときは痛みます。
その場合、「冷たい水をのむ」と改善します。
ただ、胃が荒れているときなど冷たいものを飲んだ後も良くならない場合は、胃液のような透明な液体が上がってきて吐くことがあります。
そしてその後はすごく眠くなります。
これは、手術をする前とあまり変わっていません。
なので、胃が荒れないようにサプリメントを飲んだり、腹八分で食べるのをやめるなどの工夫をしています。
食道アカラシアの手術後の生活は?
外科手術にして本当に良かったと思っています。
まとめ
1.食道アカラシアの症状は一般的に言われている食べ物、飲み物が胃に入っていかないという症状
2.バルーン拡張術か、腹腔鏡手術の2択で、手術を選択
3.手術をした病院は、教授が食道アカラシアの研究をしていた大分医科大学
4.術後はすぐに食べ物や飲み物が胃にすっと入っていくようになった
5.胸の痛みは手術しても変化なし
6.その後の生活では23年経っても再発することなく過ごしている
食道アカラシアの治療に迷っている方の参考になれば幸いです。
